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2015.05.27次世代モビリティ「セグウェイ」はなぜ日本で苦戦しているのか!

セグウェイ、日本では300台くらいしか売れず

 日経懇話会のセミナーで、以前、鳴り物入りで日本でも話題になった次世代モビリティ「セグウェイ」の日本法人、セグウェイジャパンの大塚社長の話を聞いてきました。セグウェイは立ったまま乗る電動二輪車で、体重移動だけで前進したり、クルリと回ったり、左右に自由に行くことができます。2001年のデビュー以来、海外では年間1万数千台売れていますが、日本では300台位しか売れていないそうです。

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海外では警察官のパトロールなどで活躍

 セグウェイはリチウム電池で動き、最高時速は20キロメートルです。1回の充電(10円位)で最大40キロメートルくらい走ります。家庭用コンセントから充電できて、とても経済的です。海外では警察官のパトロールや観光ガイドの案内、大きな倉庫内での移動、ゴルフ場での移動など幅広く使われています。なにしろ、操作が非常に簡単で、移動が自由なため、とても便利です。

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日本では公道で使用できず

 しかし、日本ではあまり売れません。なぜなら公道での利用が道路交通法に違反し、認められないからです。セグウェイにはアクセル、ブレーキ、ストップランプ、方向指示器まなどが一切ありません。公道で運転するためにはこうした機能が不可欠です。従って、警察は公道での運転を認めません。日本では自然体験ツアーやいくつかのゴルフ場で使われているくらいです。

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道路交通法の壁、分厚く

 こんな素晴らしい乗り物が道路交通法によって乗れないのです。馬鹿げた話です。大塚社長の言うとおり「100年前の法律にリノベーションの技術を合わせなければならない」というわけです。アメリカは逆に「リノベーションの動きに法律を合わせている」ので、新技術がどんどん具体化しています。このような不可解な法的規制の例は枚挙に暇がありません。セグウェイははからずも日本の旧態依然とした法律や役所のあり方を浮き彫りにしました。