「介護保険」ありがたいけど、使いにくさも!
昨日から我が家へ介護ヘルパーの方が通ってくるようになりました。平日の正午から午後1時までの1時間、小生の母親の介護のために食事の支度、掃除、洗 濯などをしてくれます。介護保険によって本人負担は1割ですから、経済的にもとっても助かります。しかし、初めてこの制度を実際に使ってみて、その使いに くさも感じました。
ルール細かく、欲しいサービス受けられず
例えば、毎日、1時間いてくれる代わりにまとめて、1日5時間いてほしいとお願いしましたが、サービス事業者から「それはできません」というつれない返 事がきました。介護保険はかなりルールが細かく決められていて、ヘルパーさんもその範囲しかサービスはできません。小生の母親は介護認定されましたが、一 番必要としているのは、実は話し相手です。今まで毎日、一人で自宅にいたため、寂しさが高じて不安定な精神状態となっていました。
薬より話し相手
現在は自費を使ってお手伝いさんを雇い、午後から夜まで家にいてくれるようお願いしています。効果は抜群でした。精神状態も安定し、だいぶ普通に戻って きました。お手伝いさんと会話し、一緒に食事を作ったり、散歩することが効果を現したようです。薬も飲んでいますが、薬より生活の変化が一番の良薬でし た。
介護現場での働き方にも問題点が・・・
しかし、現行の介護保険では決められたことしかできません。患者や家族の実態や要望に合わせることはできないのです。例えば、小生の知人のヘルパーさん はある家に1時間いた後、3時から別の家に行き、次に6時からほかの家へ行くという働き方をしたそうです。その間の移動時間は収入になりません。そうした 働き方しか認められないため、ついに辞めてしましました。介護現場で働く人が定着しないというのは、単に労働が厳しいというだけでなく、硬直した介護保険 そのものにあるような気がします。