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2015.01.15「風刺画」ならなんでも許されるのか?

フランス史上最大のデモ!
  年明け早々、フランスで起きたイスラム過激派のテロをめぐり、様々な意見が飛び交っています。大方は風刺画を掲載したシャルリ・エブドに同情的で、パ リでは370万人というフランス史上最大のデモも行われました。一方、イスラムの国々ではこの風刺画に対する批判も渦巻いていて、イスラムの国々からの移 民が多い欧州各国では大変なトラブルを抱えているようです。

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福島原発の事故も風刺の対象
 自分の気に入らない風刺画を掲載したからと言って、機関銃で相手を打ち殺すことは、当然、言語同断ですが、この風刺画のあり方も問題があるのではないで しょうか。フランスでは言論の自由が徹底していて、風刺画だろうとなんだろうと、なんでも表現していい、という考えが強いようです。強者も弱者も風刺画に よるからかいの対象とされます。日本の福島原発の大事故も風刺画にされ、政府が厳しく抗議しましたが、風刺画の作者は「ユーモアを理解していない」と一蹴 しました。

 

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福島での放射能の影響で腕が3本になった相撲取り
 
フランス政府がシャルリ・エブドに100万ユーロの援助
 日本でも政治家、スポーツマン、芸能人などは風刺の対象とされますが、弱者を対象とすることはありません。欧州、特にフランス人とは根本的にユーモアに 対する感覚が異なるのでしょうか?しかし、欧米のメディアの中にはやはり、なんでもありの風刺画に対する批判も出てきました。たとえば、シャルリ・エブド に対する援助です。驚いたことにグーグルが30万ドルの援助を申し入れているほか、フランス政府も100ユーロを援助するそうです。
 
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