好景気では明るい口紅と太眉が主流に
景気は良くなるのか、悪くなるのか?誰でも知りたい所ですが、最近、資生堂のビューティークリエーション研究センターが発表したところによると、景気の動向は明らかに女性のお化粧に反映するそうです。それによると、「景気が良くなると明るい色の口紅や太眉が主流となり、凛とした元気なメーキャップが流行する傾向がある」そうです。一方、「景気が悪くなると、眉が細くなるなど、頼りなげな冷めた表情のメーキャップが流行する」といいます。また、天災や情勢不安があると、「メーキャップがナチュラル回帰するなどの傾向がある」と分析しています。
時代によっても化粧は変化
さらに、時代によっても化粧の流行は変化していきます。確かに、昔の白黒映画をみていると、ヘアスタイルが今とは全然違いますが、お化粧も随分と異なっているように見えます。同研究センターによると、1920 年代は細く下がった眉、目尻にシャドーを入れたタレ目、薄いおちょぼ口など、非常に頼りない表情ですが、日本の伝統的な化粧とよく似ています。1950 年代になると、意志の強そうな角型の太い眉と、アイラインでキリッとつり上げた目もとが流行し、復興期の日本の力強さを読み取ることができます。
東日本大地震を契機にナチュラルな化粧に回帰
2000 年代の女性たちは、ヘアエクステ、まつ毛パーマ 、まつ毛エクステ、黒目強調コンタクト、ジェルネールなど、化粧品だけでは表現できない領域の、美容表現にまで手を広げ、空前の美容ブームが到来します。働く女性を中心に女性が社会の中で一層、存在感を増してきたからでしょう。しかし、東日本大地震を契機に。自分自身を見つめ直した女性たちの化粧は、一気に肩の力が抜けナチュラルに回帰していったそうです。
東京オリンピックでは二つの化粧を提案
資生堂では、2020年の東京オリンピックを目指し、日本古来の化粧の三原色である「赤」「白」「黒」を基調としたジャパンカラーと 明るいカラー、ブルーを使用したダブルラインのポップなメークのスポーティカラーを提案しています。小生は男性なのでお化粧のことはまるで知りませんが、女性がいつも明るい化粧をし、頑張って仕事をしてくれれば、明らかに景気は良くなっていくでしょう。