蜘蛛の巣のような電線、景観を台無しに!
小生はかねて、日本の都市の景観を損ねている元凶は道端の電柱と電線だと思っています。せっかくいい街作りをしているのに、蜘蛛の巣の様に各種電線が空 を走っているため、とても貧相な印象を与えています。しかも、道の両側に電柱が立っているために、車の走行の邪魔になって仕方ありません。
この電柱があるおかげで車の離合が難しい!
政府・自民党、電線の地中化へ動き出す
何とかならないかと思っていたところ、今朝の新聞に「電柱新設を禁止 地中化へ新法検討」の見出しの記事がありました。道路や住宅地を新たに整備する場 合、電力会社などに電柱の設置を認めず、電線を地中に埋めるよう求める、という内容でした。2020年の東京オリンピックを見据えて都市の景観を改善する 狙いとのことです。
電線がなくすっきりとしたパリの街並み
日本では全国に3500万本の電柱が・・・
遅きに失したと言わざるを得ません。なにしろ、ロンドンやパリの地中化率は100%、ニューヨークですら83%です。小生もずっと昔、パリに行きました が、電柱なんてありませんでした。問題はコストでしょう。なにしろ、1㌔㍍当たり、3億5千万円かかります。日本には全国で3500万本の電柱があります が、これだけ普及したのもコストが安い為です。
パリの道路には電線が埋まっていることを示す表示があります。
景観重視で美しい街作りを!
街の景観が良くなると、住んでいて気分がいいし、ひょっとしたら地域の地価も上がるかもしれません。パリの住民は都市の利便性より景観を重視するそうで す。例えば鉄道を通せば道路の渋滞が解消される、というパターンでも景観が損なわれるといって反対されるそうです。こうした考えが市民に浸透しているおか げで、パリは世界中から旅行者を集める美しい街になりました。日本人はゴミの収集でもきちんとした対応ができるようになりました。電柱をなくすことができ ないわけはありません。