WKBブログ
HOME > WKBブログ

2015.03.23食肉の安全、大丈夫でしょうか?

牛肉の輸入競争、日本は中国に負け続け!

 先日、NHKのドキュメンタリー番組で、牛肉の輸入が年々、難しくなっていると伝えていました。中国の輸入が増えているためで、日本の輸入業者は中国との買い付け競争で負け続けているそうです。日本は昔から牛肉のパーツごとに買い付けてるのに対して、中国はまるまる1頭づつ買い付けています。主要輸出国のオーストラリアや米国の輸出業者にとっては丸ごと買ってくれる方がありがたいわけです。このため、パーツで注文する日本には供給量が減っている上、値段も上がっています。

20150323y (1)

飼料の大量投与で脂肪が3倍に!

 今後、発展途上国の経済が成長してくれば、生活水準の向上に伴い、牛肉や他の食肉需要も増え、取り合いになることでしょう。そうなると、食肉供給国は牛、豚、鶏の供給量を増やすため、大量の飼料を与え、早く成長させるようにするでしょう。現在も成長促進ホルモンを大量に与えています。米国の調査では、今日のスーパーマーケットで売られている鶏肉は、1970年代の標準的な鶏肉に比べて、脂肪が3倍近く多く、タンパク質は3分の1しかないそうです。結果として、現代の一部の鶏肉は、70年代の鶏肉より50パーセントカロリーが多くなっていますが、日本の状況も同じようなものでしょう。

20150323y (2)

養鶏場、過密な状況で飼育

 何回か仕事で訪米したことがありますが、肥満の多さにびっくりします。確かにレストランで食事すると、日本に比べ1.5倍位あるのではないでしょうか。しかし、肥満の原因は食べた肉に含まれている成長促進ホルモンが原因、との見方もあります。最近の米国の畜産場は驚くほど工場化しています。養鶏場の場合、鶏はきわめて過密な状態で飼育されます。ジョージア州の標準的な「飼育小屋」は幅が15メートル、長さが150メートルで、そこに3万羽以上の鶏が収容されているので、1羽あたりの床面積は、A4用紙1枚ほどしかありません。20150323z

 

ほとんどの鶏が歩行困難 

 窮屈な空間と肥満のせいで、脚に障害が出てきます。急速に成長するため、体の発達が体重増加に追いつかず、歩行困難になるためです。たいていの鶏は、餌や水のところへ行くのにどうしても必要なときだけ歩きます。食肉に処理される直前になると、鶏はほとんどの時間を座って過ごすため、満足に歩けない鶏が増えてきます。牛や豚も同じようなものでしょう。そもそも、こうした家畜は生きた動物なのです。こうした動物の与えてくれる肉で我々は生かされているわけです。このような飼育の仕方がいいのか、本当に悩みます。